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ビーボックスアクアリウム 用品情報

埼玉県八潮市にある関東を代表するアクアショップ


by b-box_goods

やめるのをやめるのをやめません って肯定じゃね?

こんばんは、富士山頂での「道」事件とか母の日にろくろを回すとか「青ちょっとヤベエ」な桑原です。他のキャラと違って、青だけ前フリなくネタが来るんだよなあ。


さて今日は新商品のご紹介・・・といいたいところですが、すみません、ご紹介が遅くなりましてすでに定番化しそうになりつつあるアイテムです。

ハートトレード「パープルアクセル」でございます。
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石灰藻増強剤」とうたわれておりますこのアイテム。文字どおり石灰藻の成長を促すのが目的の栄養剤でございます。
成分的にはカルシウム他、様々な要素が入っておりますので「オールインワン添加剤」と呼んでしまえばいいものの、そうしないメーカーの強い意思が読みとれる名称ですね。
それはなぜか?といえば「多岐に渡る水槽環境に対し、健全なサンゴの成長を望む場合、一本で済む添加剤は存在しない」からなのです。
水槽はひとつひとつで消費される栄養が異なります。同じようなシステムで飼育しているにもかかわらず「この水槽はカルシウムだけすごく減る、この水槽はマグネシウムが上がりにくい」などといったケースは当たり前のようにあることです。
水槽個別によって要求される栄養が異なるということですから、栄養は個別に測定し消費状況を見て個別に添加していくのが理想ということですね。逆に言えば、オールインワンの添加剤では、もっと欲しいのに足りないとか、消費されない栄養を余剰に足してしまうことがよくあるということです。まあ添加剤が一本で済むならゼオビットのような消費のシビアなシステムで採用されているはず。
といってもこれはオールインワン添加剤の否定ではなく、換水状況が多かったり小さい水槽では有効的かつ便利な事は間違いないので、オールインワン添加剤はあくまでも「その万能性は水槽による」ことを念頭において使用したいということですね。やはり栄養消費の測定→添加剤の選択、という流れになるでしょう。


すみません、前フリが長くなりましたがこの「パープルアクセル」ですが、その効果をしっかりと引き出すためには「リン酸・カルシウム・KHの測定」が推奨されています。
要するに、闇雲に入れるとコケが出る場合がありますよ、という意味ですね。でもこれは、石灰藻といえどもコケに近い生物ですので仕方のないことでもあります。
また、どんなに栄養バランスが良好な水槽でも、リン酸が高めなだけで石灰藻は極端に生えにくくなります。そういった意味でも、リン酸の測定はしておきたいですね。

で、添加方法は至極簡単。適量を毎日添加するだけ、です。
このようなアラゴナイト由来の添加剤は良く振って使用するのですが、ものすごく振らないといけなかった従来製品と違って「パープルアップ」はすぐに攪拌できます。
なぜか?といえば推測の域を出ないのですが、その見た目とにおいから判断できそうです。付属のカップに取るとこういった感じ。
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画像じゃにおいはお伝えできないのですが、はじけるレモンの香りちょっとケミカルな柑橘系のにおいがしますね。
んで何を推測するといえば、このにおいというか化学的なものでのフォローという部分は、アラゴナイト由来の添加剤の性質の強化になると思うのです。
アラゴナイトが主成分の場合「pHが下がってアラゴナイトが溶けるときにイオンが分離する」際にしか効果を期待しにくいもので、逆にいえばpHが下がらないようなしっかりとした管理をしている場合にはなかなか効かないのでは?という事です。経験上それは桑原も感じている事で、例えば水質を無視してアラゴナイト系の添加剤をがしがし使用するとpHは頭打ちで、とにかくすごく黄ばみがでますね。
また「魚の混泳水槽にいろどりが欲しい」といって使用したこともありますが、逆にこの場合はpHが下がりにくくなったりと効果が見られるのが早かったですね。

うーん、要約すれば使い方次第という身もフタもない結論。といえばそれまでですが、この「パープルアクセル」はアラゴナイトの比率を化学成分で補い、幅広い水質でもある程度の効果を引き出せるようにしてあるのでは?ということです。ケミカルな部分が多いということは、余剰分も排出されやすいということ。過剰な蓄積によるトラブルも少なくなりそうです。

まあ百聞は一見に如かず。ということで、恒常的に使用した水槽がこちらです。

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こういったものの効果を見る場合には、物理的にも管理的にもできるだけクローズドな水槽でないと結果が把握しにくいですので、水槽はレッドシーマックス130で。
この水槽は立ち上げ途中で生体がおらず、ライトも強めで水流的にもデッドな部分がないので結果が非常に分かりやすかったですね。
この水槽は定期的な換水以外は「パープルアクセル」の添加のみで、KH8Ca425mg/lという水質を継続中です。
まあライブロックがいろいろな水槽からの引継ぎなのでリン酸の固着が若干見られるため、本来ならもう少しきれいになることが期待できそうですけども。


と、総括では「通常の添加剤にさらに加える1本」としての使用がよさそうですね。
さらなる美しい水槽のために「パープルアクセル」は心強い味方になりそうです。
by b-box_goods | 2012-05-14 19:53