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ビーボックスアクアリウム 用品情報

埼玉県八潮市にある関東を代表するアクアショップ


by b-box_goods

わかりにくくわかりやすい話

こんばんは、桑原です。
さて、本日入荷いたしましたスペクトル補完LED「バイタルウェーブ、なぜオススメなのか?
おすすめするその簡単なご説明を。

そもそもスペクトル補完、の「スペクトル」とは何か?ということから。相変わらずの、誤解を招く招かないぎりぎりの簡易説明で申し上げます。


ええと、光というのはいろいろな色がいろいろな比率で混ざっているものでして。
ものすごく乱暴に分けると虹の七色、あれですね。紫・紺・青・緑・黄色・オレンジ・赤。
例えば白い光、といっても白一色ではなく、紫・紺・青・緑・黄色・オレンジ・赤すべてが100%発色しているのが白い光ですし、赤い光というのは赤の比率が極端に高いもしくはその他の光が極端に低い比率で含まれている場合、といった具合です。
あの、ゲームのキャラ作るときにあるじゃないですか、RGBの数字比率を変えるとコスチュームの色が変わるやつ、あれみたいなもんです。
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んでこの赤だの青だの、光の色そのものをスペクトル(≒波長)と呼び、グラフ化したのがスペクトル図になります。んで光を数値化したとき、その数字の示す範囲を「波長域」と呼びます
つまり赤い光は「赤い波長域を持つ光」と言い換えることができます。あ、すっげえカンタンに言っているだけで正しい意味ではないですよ、あくまでもイメージ上の言い方。


で、もちろんサンゴがきれいになる光というのも存在してまして、それに近いスペクトルを持ったライト=サンゴ飼育に理想的な光を持ったライト、ということになりますね。
ちなみに「サンゴがきれいに見える≠サンゴがきれいになる」です。人間がきれいに見えるだけでいいなら、多分ブルーの蛍光灯が一番でしょうけど、成長するのに先のスペクトルが不足な場合がほとんどなので、時間が経つとサンゴの色がどんどん落ちていくと思います。飼育とは、対象となる生体ができるだけ健康でいるようにすることですから、人間の見た目だけでライトを選ぶという優先度は下がります。


さて。
この「バイタルウェーブ」、紫の光「バイオレット」と、青の光「シアン」2色で大きさが3W7Wの2つ、計4種類のラインナップです。
今日はまず「バイオレット」からご紹介いたします。
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で、この「バイタルウェーブ バイオレット」、何が優れているのかをまたまた(見づらい?)図面でカンタン解説。
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要は、一般的なLEDやブルー系メタハラは紫の光をあまり含んでいないのです。でも、浅場ミドリイシ…特にピンクやパープル系になりますと、色揚げに関しては紫の波長域を持っていると圧倒的に有利なのですね。
なので、例えば色揚げ目的で紫が10ほしい場合は、紫を3含むライトを3~4台追加したり、配置場所を変えたり水質をスパルタンなものに仕上げたり…というフォローで飼育していたわけです。
で、浅場のサンゴにベストな光というのは、言い換えれば水深5mの光と同じ波長になっていればいいわけです。そこで図のように、光の種類を複数用意して、似た「波」をつくるわけです。
でも、サンゴを美しく色揚げするのに余分な波長というのも存在します。例えば赤が強いとサンゴは茶色くなりやすいので、ただ単純に何種類も光を混ぜればいいわけではないんですね。
繰り返しになりますが、しかも紫の「波長を持つ」光は、入手しにくかったり暗すぎて効果が薄かったりという、なかなかいいアイテムがなかったわけです。
しかし「バイタルウェーブ バイオレット」であれば、カンタンに不足している波長を補うことができるわけです(ということは、逆にこれ一灯だけでは健康的な飼育が難しいということです)。
余談ですが現在話題になっている「フルスペクトルLED KR」は、紫から赤までの波長(≒スペクトル)を全般的に良いバランスで、満遍なく(≒フル)で持っているので効果バッチリ!ということですね(KRもビーボックスでお取り寄せ/ご注文可能です)。んでT5照明は、様々な球を組み合わせて自由にスペクトルを組むことができるのでエキスパートな愛好家が多い、といった具合です。


んで、7Wと3W の差は、構成されているランプの違いです。と、いうことは波長域が微妙に異なってきます。この辺はかなり細かいニュアンスになりますので、スタッフまでお聞きくださいませ。
繰り返しになりますが、メイン照明に対して足りない波長を補うのが「バイタルウェーブ」の目的ですので、メイン照明の種類で7Wと3Wを使い分けてくださいね(と、販売元のM様にご教授いただきました。フォローありがとうございます)。


では。ご紹介が前後しましたが「バイタルウェーブ バイオレット」は、見た目はその名称どおり青みがかった紫の光です。単発で点灯してみましょう。
わかりやすく小型水槽で。
とりあえずゼンスイLEDの光がこれ。
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んでバイオレット7Wのみだとこう。
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効果云々もありますが、単純にきれいな光なので追加したくなりますね。

次に光源へのフォローとして試してみましょう。
球の色を14000Kに設定して、トゲサンゴ(フィジー産)に人気のRadionを照射するとこんな感じ。
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そこにバイオレット7Wを重ねてみると…
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画像だとかなりわかりにくいんですけども、色味が反射しているのがおわかりいただけるでしょうか…?明るさを稼ぐ目的ではなく、あくまでも補完で使用するのが目的です。


と、申し訳ございません、いろいろと細かい言い方になってしまいましたが、百聞は一見に如かず。バイオレットもシアンも店頭で実際にご覧いただけますので、詳細や使用法はスタッフまでどうぞ。
シアンも近日中にご紹介いたしますのでよろしくお願いします。
by b-box_goods | 2012-03-22 19:33