axyL1
2011年 06月 25日
本日は、昨日ご紹介できなかったLED、アクアシステム「AXY L1」について書いてみたいと思います。
LEDは省電力・ローコストというその性質から、主にライトを多灯する海水魚・サンゴ飼育での導入が中心とされてきました。事実、桑原もLEDを見かけると海水での使用を連想しますし、開発されているメーカー様も海水での使用を前提に実験されることが多いようです。
ですが、これだけ魅力あるライトを海水魚だけに限定してはもったいない!として、どうにか熱帯魚でも使用できるものがないのか・・・と思っていたのですが、先日アクアシステム様から改めて「L1」を説明していただきましたところ、「これ水草でいけるんじゃね?」と思ったところです。
「AXY L1」は、アメリカのCREE社製の球を採用しています。CREE球が、配光角度というよりも光を逃さないようなシンプルな反射板で明るく水槽内を照射します。
この球はハイランクのLED照明に採用されているほど、寿命が長く照射能力も高い球です。そして何より、白色ながらも光合成に必要な赤その他の波長を持っているので、水草の育成が行えるのです。
実際に、CO2を添加中の展示水槽で、蛍光灯とアクアシステム様にお持ちいただいた「L1」と差し替えてみたのですが、普通にグロッソスティグマが光合成をし気泡を放ちました。しかも、十分な明るさです(個人的には、照明に見た目の明るさは全く考えてありませんけども。緑の光を強くすれば、人間の目は明るく感じるようにできていますので)。
AXYシリーズのアイテムは入門者向けが多く、この「L1」も演色中心のアイテムでハードな飼育には向かないのでは・・と思っていましたが、全くそんなことはなく、むしろ多灯を必要とする本格的な水草水槽にぜひほしいライトでした。反省。
さてこの「L1」、価格帯的にも水草専門メーカーの蛍光灯と近いので、コストの面からすれば「L1」が勝っています。概算ですが、1年でコストは逆転するでしょう。
また本体全体で放熱するようにできており、発熱は低いので温度上昇の心配も低いですね。特にタンクメイトがビーシュリンプだったりすると、発熱量の多いライトは敬遠したくなります。
「L1」は300、450、600と水槽幅に合わせて3種類ございます。吊り下げでもフチなし水槽に乗せるかたちでも使用でき、アルミボディの見た目もインテリア性を損なうことがありません。
明るく、長く使用できる、発熱の低い照明をお探しの方。水草水槽にチャレンジしたい方。ぜひとも「L1」をご一考くださいませ。